Resiliency

みなさん、こんにちは。

さて先日紹介したラマー・ライス。

冗談っぽく紹介しましたが、彼のすごさに今回は迫りたいと思います。

それはResiliency。

「弾力性」とか訳されることもありますが、今回言いたいのは「立ち直る力」「(逆境を)跳ね返す力」です。

先日のご飯の話でもしましたが、外国人選手で力のある選手に見受けられる能力の一つにこのResiliecnyがあります。例えば、文化の違い、コーチングの違いなどで、自分の力が発揮できていないとしましょう。文句を言う選手もいます。ただ、その後、プロとしては結果を残さなくてはならない。もしくはもう一人の外国人選手と激しくやりあって、負けたとします。これも一選手として、プロとしてうけいれてはならない。一見、叶わないような相手にでも来る日も来る日も向かっていく訳です。その中でお互いへの「Respect」が生れてくる。絶対に一歩も譲らない。全力でぶつかりあうのです。

失敗しても絶対にへこたれない。コーチの指示を待つだけではなく、どうすれば目の前の相手を倒せるか、自分がより良くプレイできるかを、自分で考えるんです。この時、プレイや形にはまるのではなく、強さとか激しさを失わない。どうしても一つのプレイがうまくいかないと、形だったり、うわべのことに目が行きがちです。Resiliencyのあるプレイヤーは、そこで更に力強く、激しくプレイをしようとする。その中で通用しなかった物を修正したりするんです。

「このプレイは通用しない」ではなく、「このプレイをこんなへっぴり腰でやっても通用しない。もっと強くやってやる。それにカウンタームーブを加えるんだ。」と質を上げながら、技を増やす。

Resiliencyが本当に高かったプレイヤーはたくさんいますよね。ラリー・バードもそうですし、マイケル・ジョーダンもそうです。

ラリー・バードは「遅い」とか「ディフェンスが出来ない」とか言われていましたが、NBA ALL Defensive Teamにセカンドチームですが選ばれていますし、マイケル・ジョーダンも、数々の批判(得点しかとれない→ディフェンス王を獲得、得点王のいるチームは優勝できない→6度の優勝)を逆にエネルギーとして打ち返して来ました。

「負けを受け入れない」ということでしょうか?

「相手を受け入れない」のとは同意ではなく、負けを負けたままでは終わらせない、究極の負けず嫌いな所を全面に出す。そんな感じでしょうか?

逆境が来ても、コーチなどに頼らず自分で跳ね返す力。

我々指導者がその「牙」を抜いてしまっていることも往々にしてあるかも知れませんね。すぐに解決策を提示してしまう。

人間だれしも持っている闘争心や負けず嫌いさをしっかりとコントロール出来ることも大切。ただ、その闘争心や負けず嫌いを殺さず、戦う集団、自分で考える集団を作るのも大切なのかな、と。バランスが大切ですよね。。。