”リスクを冒せ”

みなさん、こんにちは。
読み終わって1週間経ってもオシムフリークの東頭です。

今日は御存知、オシム監督の名言、”リスクを冒せ”について。

これってすごく好きな言葉です。

バスケットでも、アイバーソンなんかが同じようなこと言ってますよね。
“You miss all the shots you don’t take.”
(打たなかったショットは全てミスしたのと同じだ)

大好きなCoach John Wooden の大学時代の恩師、”Piggy” Lambert(パデュー大学の名将。Coach Woodenは大学時代、オールアメリカンにも選ばれて、選手としても殿堂入りしています。)が、言っていた言葉にも、
“Winners make most mistakes.”
(勝者が一番多くの失敗を重ねる)
というものがあります。

”ミス”をしないのは、実は簡単で、ボールをもらわない。シュートを打たない。絶対に成功すると思うプレイだけをする。
絶対にボールに触れなければ、ディフェンス等のミスはあるにせよ、シュートミスやターンオーバーはしない訳です。

もちろん、”ミス”をすることを推奨している訳ではありませんが、”リスク”を冒さなければ良い物は生まれないというのはすごく同感なんです。
サッカーでも、オシム監督は、「日本人はペナルティエリア付近で勇気を持って前に出られない。そこでリスクを冒せない」といった趣旨の話をされていました。

バスケットでもペイントに入って、シュートのバリエーションが少ないのか、”リスクを冒す”気持ちが少ないのかな、って気がするんです。もしくは日本人の場合、”リスクを冒す”ということが”チームプレイ”と結び付くような発想がそれまでの経験から持てていないのかも知れません。

アメリカの大学のディビジョンIの試合を観ていると、PGでペイント内でジャンプシュートを打っている選手をほとんどみかけません。ペイント内はレイアップだったり、フローターだったり、違うバリエーションのショットを持っている。そして、”リスクを冒す”勇気を持っている。世界選手権とかでもアジアの大会でも、180cmくらいのガードでも200cmを超す選手を相手にペイント内でシュートを決めているのを見かけます。身体をぶつけながらだったり、かわしたり、浮かしたり。。。いろいろな方法で”リスクを冒している”。。。

もちろん、バランスの問題で、”リスクを冒し過ぎて”、たまに「それは絶対入らないだろう」というシュートを打つ選手を国内・海外問わずみかけますが、全体的な傾向としては、日本人にはもっと”リスクを冒す”ことを求めても良いのではないか、と。
もちろん、冒すリスクの種類やレベルは、その選手のレベルや、他の選手との相対関係で決まってくるのですが。。。(一番力の無いプレイヤーが一番積極的にリスクを冒されても困る訳で。)

コーチの存在でその辺は大きく変わる気もします。
特に中、高生などには伝え方も、かなり難しいですよね!

でも、この”リスクを冒す”、このコンセプトを教えること自体、指導者はリスクを冒している訳ですが、こういうことをしっかりと選手に勘違いさせることなく教えられる指導者になりたいです。(道は遠いけれど。。。)

頑張ります。