コーチ留学について②

みなさん、こんにちは。

いつもありがとうございます。

今日は、コーチ留学について②です。

自分がアメリカで勉強させて頂いた時は、短い期間ですが、たくさんのチームを訪れました。

University of Utah(Andrew Bogutがいました)

West High School

St. Joseph’s University(Jameer Nelsonがいました)

Rowan University

Virginia Common Wealth University

Duke University

UCLA(Trevor Arizaなどがいました)

Bakersfield Jam(田臥選手がいました)。。。

その中で、University of Utah, Duke University, UCLAではシーズンの真っ最中でしたが(12月〜2月)、アシスタントコーチと朝から晩まで隣で仕事を観察させてもらいました。

ワークアウトして、クラス行っているかチェックして、スカウティングして、リクルートの選手に電話やリクルートトリップの準備をして、練習をして、すぐ戻って夜中までずっとビデオとにらめっこする。。。

そんな忙しい方達の隣にいながら、さすがに同じ仕事は何も出来ないので、練習のビデオみたり、コーチが薦めてくれるビデオや本を読みながら、質問が出来る時間を待っていたり。。。

期間的には短いんですが、仕事の流れを観たり、他の一流チームと比べることが出来たり、一生の間で一番贅沢な時間だった気がします。毎日、ただひたすらバスケットのことだけ勉強が出来る。

一年間三菱電機で貯めた貯金を全部使い果たしてしまいましたが、でも今でもあの時の体験は生きている気がします。

すごくすごく幸せな時間でした。

何が幸せだったって、バスケットボールが大好きで、本気で懸けている「プロ」に出会えたことです。

「プロ」って、こういうことを言うんだって。

それまではテレビで観るヘッドコーチばかりに目が行ってましたが、それを支えるアシスタントコーチって本当にすごいんです。

そして、同じディビジョンIにも、天と地ほどの違いがある。

強いチームのアシスタントコーチは、そこそこのチームに比べ、やっぱり「懸けている」温度、頑張っている量が全然違うんです。強いことに「魔法」や「秘密」はなくて、「経歴」や「才能」よりも何よりも大切なのは、「努力」だって、身を持って見せてくれた人たちに出会うことが出来たんです。

有名なヘッドコーチでも無理難題を言っている人もいましたし、考えられない仕事量を投げられて、婚約者に謝りの電話をしつつ、愚痴りたくなりそうな時でも、「こんな恵まれた環境でバスケットに関われている自分に感謝したい」、って常に謙虚にずっと努力を続ける二人のコーチに出会いました。

いろいろ回って、たったの二人ですが、自分にとっては人生の師であり、この時出会ったヘッドコーチ達よりも、自分の人生に影響を与えてくれた二人です。

「成功に必要な物は情熱と努力」

って当たり前のことを、アメリカの最高峰で見せてくれた二人。

その二人が、「おまえは必ず良いコーチになる。はるばる日本から自費でここまで飛び込んで来て、朝から晩までビデオに食い入るおまえを観ていたら、こちらも負けられないと思うし、自分もバスケットの楽しさを改めて感じることが出来た。。。」

そんなようなことを言ってくれました。

また会う機会をもらえたら、絶対に胸を張って会いたいって、レベルや環境は叶わないかも知れないけれど、同じ位努力してきた、って、そう言えなかったらまっすぐ目を見て挨拶出来ない気がしたから、大変な時でも、「彼らに労働量だけでは絶対負けない」って頑張って来れました。

彼らと出会っていなかったら、日立で働くことも、代表で働けることも無かった気がします。

そこで学んだ戦術的なことや、技術的なことはもちろん役に立っていますが(代表のウィスマンHCも、University of Utahの流れを多少組んでいますし、あの頃学んだことにかなり近いバスケットをする部分もあるので)、何よりも仕事に対する姿勢、圧倒的な時間をバスケットに費やしながらも、選手よりも元気にコート上で動き回る姿、選手のために、チームのために、例え直接バスケットボールに関わらないような仕事でも、黙々と懸命にこなす姿が、一番の勉強になりました。

彼らのことを思い出すと身が引き締まる思いがするんですね。

なんだか、「コーチ留学」からそれているような気がしますし、これ、何度も何度も書いているような気がしますが。。。(笑)でも、自分にとってのコーチ留学ってこれしかないので。。。(笑)

次回は、どうやって行ったか、を書きますね。。。