JBA講習会

みなさん、こんにちは。

9月1日、2日と横浜文化体育館で開かれたJBAの講習会を受講してきました。

講師は2003年から2006年まで男子代表チームのヘッドコーチを務められて今はbjの島根スサノオマジックでヘッドコーチをされているジェリコ・パブリセビッチコーチと、日本代表のピリオダイゼーションを担当したドラガン・ミラノビッチ教授でした。

「スポーツ科学」でしっかり選手のコンディションを把握し、トレーニングや練習計画を立案していく。。。

そして数値化されたデータを向上するためにボールを使ったトレーニングをどれくらいの頻度で、どのカテゴリーにどれだけ行えばどれだけ数値が伸びるかまで把握出来ている所に「知識を超えた芸術」を感じずにはいられませんでした。

そういったデータがバルセロナ五輪で活躍したドラゼン・ペトロビッチ選手以前から残っている、というのがまた驚きで、しかもそういったデータ、科学の上にパブリセビッチコーチの「わびさび」(データや数値だけで選手を区別しない部分、あくまで選手としてコート上で必要とされる問題解決能力があるかどうかを見定める力)が加わっている。。。

大学の時、「一番大切なのはコンディショニングだ。メンタルタフネスをいくらつけても身体が疲れてしまえば一番最初に心が乱れる。逆に身体が強く良いコンディションならばメンタルもタフになるし、身体を鍛える過程で心も鍛えられる。。。」とコーチが繰り返し言っていたのを思い出します。

今回、ピーキングには45日〜60日かかると繰り返し強調されていましたが、NCAAでも同じようなスケジュールでシーズンに入るし、代表活動中あって話した多くの国のほとんどのカテゴリーのコーチ陣も同じようなスケジュールでチーム作りをしていました。

「心技体」と言いますが、野球の星野監督もそうだし、明成高校の佐藤久夫先生なんかも「順番は”体心技”だ」とおっしゃいますよね。

やっぱりアスリートにとって身体ってとてつもなく大切。

もちろん外国人と同じ身体にはなれなくても、まだまだトレーニングの分野では遅れている部分がある。

身体的なハンディを埋めるためにまだまだ出来ることはあると思うんですよね。それをやりきった後で初めてオリジナリティとか、プラスアルファの部分を考えられるんじゃないか、って自分は思います。

それにしても本当に途方も無いくらい濃い内容の講習会でした。

理論自体がどうこう言うより何より膨大なデータの裏付けと、それをバスケットにリンクして達成出来る経験値の深さにショックを受けました。

遠いなあ、と。

もっともっといろいろなことを学びたい。

なんだかそう思った講習会でした!