オフェンスのまとめ⑦ 〜ボールムーブメントの定量化〜

みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。

しばらくいろいろシリーズで現時点での自分のオフェンスの考え方をまとめてきていますが、今度はシステムの利点等について自分の意見を書いていこうと思います。

ですが、その前に自分が今トライしようとしている「ボールムーブメントの定量化」についてご紹介しようと思います。

ドリブル・ドライブ・モーションでは「ボールが動かないリスクがある」というのはこれまでの投稿でご説明した通りです。
最近、ゴールデンステートウォリアーズが「パスの回数」を意識している、というのがよく話題になっているのを耳にします。スティーブ・カーHCが就任後、最初に選手に話したのは「パスの回数」だったと言います。
今季のNBAには一見の価値がある。カリー&カーが起こした「革命」とは?

実は彼らがパスの回数をもとにしている、というデータは入手していたので大阪エヴェッサの時にはパフォーマンスアナリストの前田氏にお願いをして、パスのポゼッションあたりのパス回数を分析していました。ですが、ドリブル・ドライブ・モーションの場合、単純にパスの回数を計測しても、オフェンス効率との相関関係の裏付けを取るのは難しいものがありました。一方、”システム”使用しているチームなどでは、パスの回数とオフェンスのアクションの回数(カッティングやスクリーン)が比例関係にあります。ですから、ウォリアーズのように単純にパスの回数を計測するだけでも、ある程度の相関関係は出ると思います。

もし”システム”を使わない場合、以下の回数を測ることで「ボールムーブメントの定量化」ができると考えています。
1) 1ポゼッション中のサイドチェンジの回数
2) フリースローラインの下までボールが進んだポゼッション数
3) 1ポゼッション中にペイントにボールが入った回数
これらと、グッドショット、タフショット(ディフェンスにコンテストされている、難しいショットを打たされている)との相関を調べれば、ボールムーブメントの定量化ができるのではないかと。

他にも「ポストタッチ」などもチーム戦術によっては計測することでチームのオフェンス効率との相関を調べることができるようです。


ドリブル・ドライブ・モーションを使ってみたおかげで、ボールムーブメントの重要性を身にしみてわかりました。実際なぜモーションオフェンスであれだけ「サイドチェンジ」を強調するのか、ということを改めて深いレベルで理解できた気がします。

 
オフェンスのまとめ② 〜モーションオフェンス〜で書いたように、今の自分はこのオフェンスをプロレベルで使うつもりはあまりありません。(外国籍選手のいないWJBLでなら通用する可能性は高い?)
となると、どんなオフェンスが良いのか?

今の自分はコーチベックやスパーズのような”システム”を持つことがいろいろな面で有効だと感じています。
次回はその辺をまとめていければ、と思います。

ではでは